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保護者支援とは何か、改めて考えたこと

保護者支援・子育て支援の講座。

これまで継続してキャリアアップ 研修を行っている中で、何度も何度も話してきたこと。

そもそも、保護者支援って何?

私が常々考えてきたことは3つ。

  1. 「支援」である理由、保育施設の役割を理解し、できるようになっていく過程を共にすること
  2. 子どもの最善の利益に立って「家族」という視点で物事を捉えること
  3. 最終的には、子どものが「自分でおにぎりを作って、朝ごはんを食べて学校に行ける」ように、園で教育すること

です。

どれだけ正論であっても「何のため」という目的がぶれてしまうと、保護者との関係以前に保育者間での共通認識も持てません。保育施設で保護者を支援することの目的は「子どもが健やかに育つ」こと。その目的のために「保護者を支援」することも必要なのです。

そして「保護者」だけでなく、「家庭」という視点も欠かせません。

そんなこんなで。今日の講座でいただいた質問へのプラスアルファーの回答をお伝えします。

2歳児クラスの保育士です。
生えている歯のほとんどが虫歯の子どもがいます。保護者は、子どものことをとても大事に思っているように感じますが、病院受診や検査などに関しては「ですよねー」と、のらりくらりと交わされているような気がします。お母さんの基準を理解すること、私たちの伝え方のヒントが欲しいところです。

お母さんに対する理解、関わり方については講座の中でお話しできましたが、虫歯予防についてはお時間足りず。

こちらの動画をお届けします。

保護者の多くは、「やらない」「できない」よりも「知らない」「手間がかかりすぎて諦めている」というケースが多いと予想しています。保育の中で、子どもたちが楽しくできる方法、自分でやろうとする気持ちを育むことで、結果「保護者を支援すること」につながると考えています。

コロナ禍で、保護者とのコミュニケーションが減ってしまいました。
そして、肉体的・精神的に疲れている保護者が増えているような気がします。
私たち保育者にできることを見つけ、行動していきたいです。

社会の状況が変わり、大人も子どもも、いろいろな課題が出てきました。
コロナ禍以前からあった問題が、より深刻になり、表面化してきたとも言えます。

今だからできる。という視点に立って、新しい保護者支援を考え実践していきたいものです。

動画の中で紹介していたビンゴです。
4歳児クラスの保育士さん(がじゅまる学習塾塾生)が、子どもの発達・家庭の状況を考えて、作ったものです。

遊び・生活・スキンシップなど、手軽にできるもの、きっかけがあれば楽しめるものが散りばめられています。
ゴールデンウィーク明け、ほとんどの子が「やったよ?」と持ってきてくれたとの報告もありました。

こちらも、動画の中でお伝えしていた「お便り」です。
名護の保育士さん(がじゅまる学習塾塾生)が作成して提供くださいました。

相談が来る・来ないではなく「こんなことで悩んでもいいのだ」という、保護者自身の理解と「いつでも話を聞かせてくださいね」という保育園側の姿勢が伝わることが大切です。

どちらの実践も「やってみます!」と、ひとつ踏み出した行動です。

保育士にとっては当たり前のことでも、保護者にとっては「知っていたら…」「こんなことでいいのか」という気持ちになることがたくさんあります。

今まで通りから、少し工夫することで、保護者や家庭の支援につながることがたくさんあります。


偏食が多く、給食を1?2口しか食べない子どもがいます。
話をしている感じでは、保護者も食に対しての意識が高いようには思えません。
まずは保育園でできること、どんなことがありますか?

保護者を変える!と意気込む前に、保育者の「見方」「捉え方」「手立てを変えてみる」ことから始めてみると、保護者とのコミュニケーションも変わってきます。
好き・嫌い以外の子どもの感情や感覚を探りながら、楽しい食体験を積み重ねていきたいものですね。

今回も、一つ一つの質問に、受講生の「もっと保育をよくしたい」「スキルを上げたい」という意志を感じました。

すぐに解決することばかりではありませんが、行動を変えると何かしら反応が返ってきます。
自分自身の成長も確かめながら、楽しい保育にしていきましょうね。

2022.11.22 がじゅまる 学習塾

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