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カテゴリー: ブログ

「満足感、充実感、達成感」その2

今回は、前回に引き続き「満足感、充実感、達成感」について、さらに詳しく説明をしていきたいと思います。

まず初めに、「満足感、充実感、達成感」を、山登りに例えて考えていきたいと思います。

山に登って、頂上まで辿り着けた!登り切った!という、この気持ちが「達成感」です。

1つの目標を達成したとき、つまり、ゴールの状態が達成感です。

頂上に行くまでの道中でしか見られない景色を見て、嬉しくなったり癒されたり。

登る途中に誰かに手を引っ張って助けてもらって、心が温かくなったり幸せを感じたりする。この気持ちが「充実感」です。

これらを総合的に見たときに、

「登山にも行けたから、今回のGWは満足したな」とか、

「登山の趣味があるから日々の生活に満足できているのだな」

というような感情が、「満足感」です。

これらを保育に置き換えて考えてみます。

0歳児保育で、毎日の生活の中にある一つ一つ(眠る、飲む、オムツを変えてもらう等)を、

信頼する周りの大人に満たしてもらうことで、たくさんの満足感を積み重ねていく

さらに、少し年齢が上がってくると、周りの大人に満たしてもらうのではなくて、

面白い、楽しい!という自分の気持ちに目を向けることや、自発的に行動をすること

そして、自分ではできない発見や刺激を、周りの大人や環境から受けることで、

より「充実感」を得て蓄積することができます。

そして、5歳児くらいになると、

「あの子には負けたくない」「あと50回多く縄跳びを飛べるようになりたい」などのように、自分で目標を立てて、さらにそれをゴールすることで、「達成感」を得るようになってきます。

これらは、「保育の連続性」であり、保育の素晴らしいところでもあります。

0歳児で多くの満足感を与えられるような環境を作りながら、年齢が上がっていくにつれて、子どもたちが自分で充実感や達成感を味わうことができるように、応援をできる関わり方を日々大切にしていきたいです。

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「満足感、充実感、達成感」

保育の現場では、連絡帳を書くときや会議の時によく使われる「満足感、充実感、達成感」という言葉。

今回は、この言葉たちを見直していき、正しく、大切に使えるようになるための勉強をしていきましょう。

まずは、「満足感」についてです。

「満足感」とは、完全なこと。望みが満ち足りていること。不平不満ではないこと。を指します。

今の生活に満足している。

お腹いっぱい食べて満足だ。などの場面でよく使われますね。

次に、「充実感」についてです。

この言葉は、自分の意思があり、中身が詰まっているというニュアンスが含まれていると考えています。

例えば、嫌なことや不満もあるけれど、その中で自分の成長を感じられる時に、

充実感という言葉を使いますね。

最後に、「達成感」についてです。

この言葉は、目標や目的に対して出来たかどうかに対して、保育士側がよく使います。

この言葉を使う際の留意点として、

・子ども自身が本当に達成感を味わうことができているか?

・目標自体が低くて達成感を味わうというよりも、難なくクリアしてしまうという状態ではないかどうか?

を、正しく見極める必要があります。

子どもに達成感を感じてもらうためには、

・全体で目標を設定することと、

・個人に合わせた目標を設定することをバランスよく行う 必要があります。

例えば、足が速くリレーでいつも1位の子が、走ることで達成感を味わうために、

タイマーなどを用いてもっと速い記録を出すためには、どうしたらいいかを考え目標を設定します。

その子には、その子に合ったレベルの目標があり、それを保育士が理解し適切に設定することで、達成感を感じる機会を増やすことにも繋がっていきます。

さらに、物事を達成したときに、

どんな気持ちになった?と問いかけることで、子ども児自身が自分の中の「充実感」に気がつくことができるかもしれません。

さらに、自分の中の感情を知ることが「満足感」を得ていくということなのかもしれません。

普段の保育現場で使われている言葉を見直していくことで、

保育という仕事がもっとクリアに見えてきたり、価値を感じたりすることができます。

これからも、保育の質を向上させるために一緒に学んでいきましょう。

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事故を環境からみてみよう

今回の授業では、勉強会や色々な報道などでも話題に上がる「事故」について、環境の側面から考えていきたいと思います。

環境というと、物的、人的、空間、事象(新型コロナのような社会現象など)が挙げられます。

環境を身近なこととして捉えるために、「大人・園・子ども」の3つに分けてそれぞれで大切なことを学んでいきましょう。


1つ目の『大人』は、保育者や保護者のことを指しています。

事故が起きる状況として考えられるのは、保育園の受け入れを断られることを懸念して大事な情報を十分に保育側に伝えていなかったり、保護者の子育てが初めてだったり、逆に子どもがたくさんいて一人の子どもの状況把握がうまく出来ていないこと等が挙げられます。

2つ目の、園というのは、先生たちのチームワーク、物的、空間、組織、システム、教育のことを指します。

チームワークの良し悪しによって、情報共有の質は変わってくるものだと考えています。

子どもの最善の利益に立って、チームというものをどのようにマネジメトしていくか?を考えたり、悩んだりすることがあれば他者に相談をしてチームとして前に進むことが大切です。

また、保育園の空間として求められているのは、安全性が保たれているかつ、遊びや知能が育つような空間です。両者の両立は難しいですが、この空間作りが保育士の腕の見せ所になってきます。

その空間作りをするにあたって、組織として先生たち一人ひとりが、自分の役割を把握することや、マニュアルがただの形式的なものではなく、皆さんのモノになることができているか?が、大切になってきます。

そして、教育。ここでいう教育とは、高学歴かどうかではなく、必要なことを自分で探し学んで身につけることです。ここでの園の役割は、保育士に向けて学ぶ機会や情報の提供を行うことです。保育士個人の知識が高まると、日常的な話し合い(カンファレンス)の中でも質の高い意見交換に繋げていくことが期待できます。

3つ目は、子どもです。

事故の原因を子どものせいにしているのではなく、1つの視点として外すことのできないものなので紹介いたします。

子どもは、精神面、身体面、知識面の発達に個人差があり、予期せぬことと常に隣合わせです。例えば、お散歩に行った先で、通常に生活をしていた子(出発前には熱もなく、健康状態に問題のなかった子)が熱性けいれんになったことがありました。このように、子ども自身もリスクを持っていると言えます。

このような状況で大切なことは、子どもが先生に「少し疲れた」とか「お腹痛い」などの声をあげて伝えることができるかどうか、つまりは関係性が築けているかどうかです。

また、上記でも述べたように子どもの発達には個人差があります。

その中でも、身体的な発達の遅れというのは、正しく理解している大人が周りにいないと命に直結します。ですから、園に心配になる子どもがいる場合は、がじゅまる学習塾に相談をしてください。保護者への伝え方、情報の集め方、対応の仕方など一緒に考えていきましょう。


自己教育をしながら、昨日よりも今日、今日よりも明日というように積み重ねていくことで、自己を守ることにもつながりますし、保護者への啓発にもなります。そして何よりも子どもの命を守ることにも繋がりますので、一緒に頑張っていきましょう。

今回もご覧いただきありがとうございました。

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沖縄の事例?無料相談のおしらせ

熱のない子どもを散歩に連れて行った先で、熱性痙攣が起きてしまった。保育士も子どもたちも、とても不安な気持ちで過ごすことになった。

発達に課題がある子だと思い、チームで連携しながら関わっていたが、実は医療的に支援が必要であることを後から知った。などなど。

保育者の皆さんとお話をしていると、様々な実態が浮かび上がり、そのひとつひとつに解決策があります。

保育士が辞めてしまう原因の一つは「保育をすることが怖い」から。

小さな不安が、大きな問題となり不満や離職につながっていきます。

何から始めていいか変わらない、人事だと思っている職員が多い、とにかく人手不足…どんな問題もしっかりと課題を捉え、安全な保育を作っていきましょう。

ご相談、お待ちしています!

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動画記録「増えている!子どもの怪我。安全対策と保育のゆとり」

今回のがじゅまる塾では、子どもの怪我が増えているという現状を受けて、子どもに安心・安全に過ごしてもらうために、明日の現場ですぐにできることを一緒に考えていく時間にしていきたいと思います。

子どもの怪我の件数は、コロナ禍とそれ以前では比較する状況や環境に差があるため、単純に比較をすること自体が難しいのですが、数字で見ると増えているのが現状です。(ホワイトボード参照)

子どもの怪我や事故が起きたときに、どのような経緯で事故が起きたのか・どのような対応をしたのか等がまとめられたものが市や県を通して、国に報告されます。そのデータをもとに、研究機関が分析をし、その後、現場の研修や運営指針として普及・活用されていく流れが基本となっています。
(しかしながら、園ごとにうまく情報共有ができていないことや、研修ではなく教育・訓練という視点で保育士育成ができていないことが、業界全体の大きな課題です)

まず、私たちが心がけておくべきことは「他の園で起きてしまった怪我や事故の事例を踏まえ、自分たちの園や保育では、どのようなことを気を付けたらいいのだろう?と考え行動すること」です。

ここで学ぶことは、制度を大きく変えよう、というスタンスではありません。

子どもたちの実態や、置かれている環境を理解したうえで、日々の保育の中でどのような活動や配慮を通してアプローチしていくかを、共に考えていきましょう。


はじめに「安全対策と保育のゆとり」について考えていきます。

対策というのは、その事象が起きないために自分たちにできることは何か?を考え、行動することです。

また、安全は、みんなで協力して基準を作ることで、管理することができます。

そして、安全対策は、各園・各クラスによって作りあげていくことができるものでもあります。


では、安全対策を考えるときのコツを2つ紹介しましょう。

1つ目は、子ども一人一人の発達の状況(認知面、体力面、コミュニケーション面など)を基準にしながら、今の子どもの現状を把握すること。

2つ目は、自分たち(保育者側)が、どのような関係性で働いていて、無理しない程度にどれくらいの範囲であれば子どもの行動を確認できるのかを考えること。

この2つをかけ合わせて考えることで、「いつまでにこのレベルまでに達していたらベスト」というような、段階的かつ見通しのつく、安全対策を考えやすくなります。


次に、「ゆとり」について考えていきます。

ゆとりと聞いてどんなことを想像しますか?

保育において大切なゆとりは、大きく分けて3つあります。

1つ目が、時間のゆとり。

スケジュールがパツパツに組まれすぎていないか?

計画や目標を立てるときに、短期間のスパンで考えすぎていないか?を、まず見直してみましょう。

2つ目が、空間のゆとり。

園の大きさが何平米あるとか、ビルの1階にあるなど元々の敷地てきな空間も大きな要因です。その他にも、騒々しい場所と静かな場所を分けるということでもゆとりを生み出すことはできます。例えば、保育士から死角にならない程度の囲いを作り、静かな空間を生み出したり、一部に簡易的なステージや畳を敷くことで高低差を作るだけでも新しい空間を作ることができます。空間づくりを学ぶときは、インテリア雑誌などがとても参考になりますよ。

そして3つ目が、精神的なゆとり。

例えば、社会人3年目の方は、歴としては長くなってきているけれど、コロナ禍だったこともあり、経験値が圧倒的に少ないことからまだ1年目の気持ちで不安があったりします。なので、保育士の目標をコロナ前と同じようには設定しないことで、先生たちの心にゆとりが生まれ、結果として、子どもに目を配りやすくなることにも繋がります。

では、本日の一番大切な話です。

明日からできる5つのことを紹介していきます。

1「適切な処置の確認」

怪我に対する適切な処置の仕方や、備品が揃っているか・備品の場所の確認をしておくことです。
そうすることで、自分たちにもゆとりが生まれますし、保護者からの安心感・信頼を得ることや、子どもたちに対して「思いっきり遊んでおいで」と言える保育に繋がります。

2「危険個所の共有」

最近、危険だと感じた場所や不安を感じる箇所を共有する。
共有に長い時間を使うのではなく、まずは口頭のやりとりで共有を行い、互いに「危険箇所」への意識を向けておくことから始めてみましょう。

3「自分・チームの危機管理の癖を分かっておく」

例えば、危機予測をして、事前にいろいろなパターンの危険を考えることは得意だけど、実際その場に直面すると思うように動けていない等、チームの癖を自分たち自身で知り、それを補うための対処法まで考えましょう。

4「コミュニケーションの見直し」

コミュニケーションというのは、単にチーム内の会話が多いことや、互いのことをよく知っているということだけではありません。
必要な情報、必要な目的に向かって必要なことを伝え合う。そして、それの内容についてしっかりと議論することができるかどうかが、一番大切なコミュニケーションになります。チーム内のコミュニケーションの取り方を見直してみましょう。

5「子どもの発達段階の理解を深める」

コロナ禍だったこともあり、子どもたちが必要な時に必要な経験や関わりが少なかったことなども考慮したうえで、一人一人の発達段階を考えて、観察していく必要があります。また、自分一人での観察にとどまらず、他の人の見立てを知ることや、共有の中で新たな姿を発見していくことも重要です。


そしてプラスアルファで、「自分の体調と集中力の管理」です。

私たち大人も、目まぐるしく環境が変化していると、いつも通りの集中力が保てなくなってしまうことがあります。

また、この時期になると新しい仲間にも慣れてきますので、親しき仲にも礼儀ありを忘れずに、互いに柔らかい言葉を使うことを意識して過ごせるようにしていきましょう。

今回の講座が、子ども達や保護者を変えさせようと思うのではなく、自分たちが子どもと関わる8時間、10時間の中でどういうことができるのかを考えることに焦点をあてて頂くきっかけの一つになると嬉しいです。

2023.5 がじゅまる学習塾

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動画記録「コロナ禍における保育への影響と、今後の課題~発達の視点から~」

今回のがじゅまる塾では、コロナ禍が保育にどのような影響を与えているか?
そして、今後どのようなことが課題になっていくか?を考えてきます。

コロナが第5類になることで、また社会に変化が起きて不安に感じることもありますが、それだけでなくて前向きな考え方もできます。
そちらも含めて一緒にできることを探していく時間になると嬉しいです。

では、さっそくコロナ禍が与えた保育への影響について考えていきましょう。

ここでいう「保育」とは、

集団の中で生活と遊びを通して子どもを安心・安全に育むこと

だと定義しています。

子どもたち自身が自分に必要だと思ったことを、生活の中や遊びの中で身に着けていく仕掛けを散りばめておくことができる。また、その子の段階や興味に合わせて、保育士側がヒントを与えることができることが、保育の面白いところであり、良いところだと感じています。


これらを踏まえたうえで、コロナが与えている保育への3つの影響について考えていきましょう。

1つ目が、「生活」です。

まずは、コロナ禍によって、いろいろなモノが便利になり、それらを私たちが生活に取り入れたことによって、運動不足に繋がっていることが挙げられます。

子どもが運動不足になると、単に、肥満や体が硬くなる可能性が高まるだけでなく、神経系の発達へも影響を及ぼしてしまいます。体を動かさないことによって、感覚の鈍り、力加減が分からない、筋力や筋の発達などに影響が出てきます。

必要な時期に必要な神経系が発達していないと、成長してからそれ等の成長を補うことが難しかったり、日常生活で転びやすくなったりなどの影響も考えられます。

単に、運動不足で片づけるのではなく、運動によって得られる体の柔軟性や多様性などが育つことへの妨げにもなっているということを理解することが大切です。

また、コロナ禍で外出が出来なかった分、外に出るときの緊張や、帰宅したときのリラックス感を感じる機会が減りました。
コロナ禍の子どもたちは、外出自体の経験が少ないため、緊張とリラックスという緩急を、感覚的に持ち合わせていないことも考えられます。
マッサージや、目を閉じて呼吸をしてみるなどの、リラックスする感覚を、保育の中で積極的に取り入れていくと効果的です。

2つ目が、「遊び」です。

上記と被るところもありますが、コロナ禍で「触ったらダメよ」「人とは距離を取ろうね」と言われてきているため、その年齢相応の遊びの経験が、圧倒的に少ないことが子どもたちの特徴として挙げられます。

その年齢に足りていない経験や感覚を、今から埋めていくという方法よりも、0歳の時の感触遊びとは異なっても、2歳なりの感触遊びを楽しむ方法を、子どもたちと見つけて行くことが大切になっていきます。
つまりは、今までのように「2歳児であればここまでできるだろう」と考えるのではなくて、いま目の前にいる子ども一人一人の成長のレベルを観察しながら、目標を設定したり、感覚を呼び覚ますための活動を取り入れてみるなど、子ども一人一人を個人として捉えて接することが、とても大切になってきます。

3つ目が「集団」です。

こちらに関しては、子どもたちだけでなく先生たちも「集団のなかで生活をする」「集団の子どもたちをみる」ということに於いて、コロナ禍での3年のブランクがあります。

ですので、集団をまとめると考えるのではなく、子どもたちの理解度、経験値を知ることと、自分たちの体力や今の力量、先生同士のコミュニケーションを大切にすることをまず一番に考えてみていただきたいです。

 

そして最後に少し、保育のこれからの課題について考えていきたいと思います。

コロナが第5類になったことで、今まで禁止されていたことが解禁されて、できることが沢山増えていきます。

今までとは正反対のことが許可されるというのは、最初はとても戸惑うことが予想されます。

ですので、最初から全て自由に子どもたちの意思に任せるだけではなく、いくつかの選択肢を提示してみることで、いきなりの出来事に混乱することを、少しは緩和することができると考えられます。

(例:4歳児クラスで、子どもたちに「運動会で何したい?」と投げかけた場合→経験やイメージがない)

子どもたちも、「初めてのことをしている」ということを大前提に関わっていくことが大切です。

また、子どもたちにとってyoutube等の動画サイトや、電子機器がコロナ禍によって、より身近なものになりました。

電子機器は多くの情報があり、親の立場からすると便利なものです。
しかし、幼少期に電子機器との関わりで多くの時間を使うことになってしまうと、様々な遊びや、他の人との言葉のキャッチボールをすることが難しくなる等の影響がでてきます。

また、限定的な遊びだけを繰り返すことや、コミュニケーションの取りづらさやが、先天的なものなのか、環境や経験によるものなのか、区別がつきにくいことも現状です。

このような現状の中であっても、保育園は「他者とのつながりや遊び、会話で成り立つ」場所です。その視点を持ち「保育の役割は何か?保育でできることは何か?」を、考えていくことも今後の課題になっていくと考えられます。


では、ここまでコロナ禍が保育にどのような影響を与えているか?
そして、今後どのようなことが課題になっていくか?について考えてきました。

新しい時代に突入するタイミングは、もちろん不安を感じますが、同じ職場にいる仲間やこのようなオンライン上での場を通して、知恵や経験を出し合って、乗り越えていけると良いですね。

子どもだけでなく、大人も穏やかで健やかな日を過ごすことを願っています。

 

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保育の中での『ジェンダー』を考える

普段の保育の中で、子どもの人権について考える機会が増えている!とはいえ、この方法でいいの?

世代間や個人の考え方のギャップがなかなか埋まらなくて…研修でどうにかなるものですか?

がじゅまる学習塾に寄せられる、保育士さんからの声です。

私自身、現場にいた時も、今でも「これは子どもに価値観を押し付けている?」「女だからって、得意だとは限らないよ?」と、迷ったり腹を立てたりすることがあります。

これは保育士だから「ピアノが得意」「子育てが上手」だとイメージを決めつけられ、悩むこととも共通しているかもしれませんね。


社会的にも「ジェンダー」に対する理解が進み、家族の形も多様になってきました。

女の子っぽい男の子、おてんばと呼ばれる女の子。

かと言って、生まれた体の状態を無視して、何もかもを同じにすればいいのか?

トイレも全て一緒にしたら、それが平等なのか?というと、疑問も残ります。

男と女という、それぞれの体の機能があって、生命が誕生することはこれまでもこれからも変わりようがないですし、家庭の中での役割も、お互いが納得して助け合える関係であれば、周りが口を挟むことではないでしょう。

そして、「男・女」ではなく「〇〇さん」としての存在こそが大事なのは、今も昔も変わらないはずです。

家族の形や、障害の有無や、生まれ、国籍や好きなこと、いやなこと…

差別などと大袈裟なことを言わなくても、自分を理解し、お互いを大切にする。

そのために必要な「保育の中での配慮」とは?


子どもたちに「教える」ことではなく、まずは私たち大人、一人ひとりに染み付いている固定観念を柔らかくしておきたいですね。

そこで今回は、保育に関わるみなさんの考えがニュートラルになることを助けてくれる絵本を紹介します。

オス同士のカップルが子どもを誕生させ、家族となりました。ニューヨークのセントアッルパークであった、本当のお話です。
ひとりひとり、いろいろな姿があることが描かれている絵本。おとこ・おんなでいる前に、一人一人がそもそも違うよね?
表紙には描かれていませんが、中には男の子の姿も。生まれた性別にかかわらず、好きなことを楽しめることを大事にしたいですね。
大家族もいれば、2人家族もいる。昔はだいたいこうだった、ということから始まり、家族が変化していく様子を知ることができます。

他にもこんな絵本があります。

みなさんのおすすめの絵本も、教えてもらえると嬉しいです。

2023.03.09  がじゅまる 学習塾

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