この時期になると
子どもたちとの時間の期限を
感じるようになり
「この関わりでよかったのかな?」
「もっと他にできたことがあるんじゃないかな?」
「来年度、どうなるのだろう…」
などと、
これまでの時間を
振り返ることが増えてきます。
では、これまで
何もやってこなかったのか?
というと
決してそんなこともなく
その時々にできる
精一杯のことをやってきたはずです。
ということは…
例えるとするならば
マタィティブルーやマリッジブルー
が、近いところでしょうか。
そして、大人だけでなく
子どもたちにとっても新年度。
新しいことに向かう楽しみと、恐れが混じります。
お友達に
急に優しくなったり
大人へ不安をぶつけたり
おうちでの甘えが強くなったり…
言葉にならない気持ちを
暴力的な行動で
表現してくることもあるかも
しれませんね。
その一つ一つを
感情的にならず
対応するためには
1・行動から、気持ちの変化を受け止める
2・どうして、そんな気持ちになるのかを
予想してみる
3・行動にではなく、気持ち焦点を当てて関わる
ことが大切です。
例えば
いつもは落ち着いて行動する、穏やかなTくん。
リーダーシップを発揮する場面もよく見られ、クラブのお友達からも頼りにされています。
でも、このところ
学校から帰ってくるなり
『僕だって一生懸命やっているんだ』
『どうせ分かってもらえない』
『あ?もうイライラする!』
という言葉が目立ち
自分より年下の子に厳しく
当たる姿も見え
支援員も少し困っています。
では、Tくんに対して
どのような関わりができるでしょうか。
1・行動から、気持ちの変化を受け止める
「僕だって一生懸命やっているんだ」
??「精一杯頑張っているんだね」
??「そうだよね?先生もそう思う」
??「そっか。何か心配なことあるの?」
など、受け止めたり、気持ちを聞いたりする。
2・どうして、そんな気持ちになるのかを予想してみる
??何か成果が出ないことがあったのかな?
??進級に当たって、何かプレッシャーがかかっているのかな?
??弟が小学校に上がることで、おうちでお願いされていることがあるのかな?
子どもを理解するために、最低でも3つは予想してみましょう。
3・行動にではなく、気持ち焦点を当てて関わる
小さい子に当たる姿や、
物を乱暴に扱う様子があると
つい『そんなことしない』と叱ってしまいがちです。
そんな時は
??どうしたの?物に当たるなんて珍しいね。イライラしているの?
??あらまぁ。小さい子に当たってしまうくらい、嫌なことあったの?
など、気持ちを聞いた後に
「で、そんな時はどうする?」と
適切な表現方法を
一緒に考えてみるようにしましょう。
どんなにベテランになっても
春は毎年、複雑な気持ちになるものです。
それは子どもも同じこと。
互いに気持ちを通わせながら
新年度に向いたいものですね。
2021.02.24 がじゅまる 情報局