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保育の発信がSNS化していない?専門性を伝えるための3つのヒント
皆さんこんにちは!
コロナコロナの年明けですが、お変わりありませんか?
身を守りながら新しい年でのチャレンジを進めていきたいと思うこの頃です。
情報発信の重要性が声高に言われていますが、皆さんの園ではどのように扱われていますか?ポイントを抑えて、有効で楽しい、専門性のある情報発信スキルを身につけていきましょう。園でクラスで、そしてご自宅からの参加もお待ちしています?
2月の無料研修 (申し込み不要)
本年度は、残り3回の予定です。リクエスト受付中。
2月2日(水)14:00~30
32・主任保育士・主幹保育教諭の
年度末の心構えとセルフマネジメント
2月17日(木)14:00~30
33・加配保育者の役割?本年度・来年度の引き継ぎと保護者との共有?
通称、乳児健診や1歳半健診。
実は、国が定めた法律を基に行われている、
発育を診る上で重要なものですが、意外と…
保護者によっては元気だからいいじゃない!とか
病気の時に病院に行っているのだから、とか
わざわざ行く必要ある?とか
ついつい先送りになっている。
ということはありませんか?
では保育に関わるみなさんは
なぜ、健診に行かないといけないのか。
もしくは、行ったほうがいいのか
はっきりした答えをお持ちですか?
まずは行かない選択をする理由から考えてみましょう。
- 忙しいから
- 時間が取れないから
- 仕事を休むと、収入に響くから
- いつあるのか、よくわからないから
- 必要だと思っていないから
- 行く理由がわからないから
- 感染症などをもらうことが怖いから
- 子どもが病弱で、頻繁に病院に通っているから
- 子どもの体調と、健診のタイミングが合わないから
- 行くことが面倒だから
- いろいろ聞かれることが嫌だから
- 人混みが苦手だから 等々
人それぞれに、持っている理由があります。
健診に行かないことを選んでいる理由によって、
こちらから提案できることや声かけが変わってきます。
そして保護者の持っている理由は、
保育者が一方的に決めつけるのではなく…
色々な可能性を踏まえて、
提案するようにしましょう。
この保護者は“どうしたら足を運べるか”
を、行かない理由をもとに考えてみましょう。
- 忙しいから
- 時間が取れないから
?行ける時間帯、タイミングを探す。
いつも時間を気にしている保護者には、
普段から生活の中での時間の使い方や、
手の抜き方、力の入れどころを伝えていく。
- 仕事を休むと、収入に響くから
?経済的に余裕がない家庭の場合、
連れて行きたくても行けない、ということもあります。
例えば、1日休むと4,000円賃金が減り、
2日分の食費が捻出できなくなる。
健診で休みを取るのではなく、
子どもが病気の時に休むようにしたい。
というのは、当たり前のことです。
保育の仕事をしている方は、
収入も休みも安定しているため
ここが抜けがちです。
- いつあるのか、よくわからないから
?情報提供をしましょう。
保育園でも、情報収集をしておきます。
実施の前月の月初
(10月20日に健診があるとしたら、9月1?5日)に知らせる。
その後も、9月後半、10月10日ごろにも声をかけましょう。
- 必要だと思っていないから
- 行く理由がわからないから
?こちらも、情報提供が必要です。
説得ではなく説明、解説を心がけましょう。
怒られるから、行く。ではなく、
納得・理解があってこそです。
そのためには、まずは保育者自身が
しっかりと”必要性“を学んでください。
- 感染症などをもらうことが怖いから
?感染症にかかることは”怖い“
という気持ちは、誰にでもあることです。
言い訳にしている、などと偏見を持たず、
感染症対策のための正しい知識を伝えましょう。
- 子どもが病弱で、頻繁に病院に通っているから
?健診と、体調不良による受診では目的が違います。
車で言えば、車検と事故にあった場合の修理
と言えば伝わるでしょうか?
全体をチェックすることと、部分を修理する。
とも言えます。
修理の時には発見できないことを、
健康な状態でしっかりと確認すること。
とイメージしてみてください。
- 子どもの体調と、健診のタイミングが合わないから
?頻繁に病院に通っているから?
への説明にも近いところがあります。
とは言っても、必要性だけでは人の心は
動きませんし、行動には移りません。
行政の健診とタイミングがどうしても合わない場合は、
保育園で実施する健診の際に、
必要事項とお母さんからの質問事項を整理しておいて聞く。
という方法も検討しましょう。
- 行くことが面倒だから
?こちらの場合は、保護者が正直に伝えてくれている。
という捉え方もできます。
そこを否定するのではなく、何が面倒なのか?
なんで面倒と感じるのか?を考えてみましょう。
コロナ禍で、子どもとのお出かけ自体が回数が減り、
慣れていない。ということもあるかもしれません。
健診の必要性プラス「面倒さを感じないための工夫」
を伝えられるといいですね。
- いろいろ聞かれることが嫌だから
?保護者の中には、一度にたくさんの質問を受けたり、
行政職員やお医者さんの話を「難しい」と感じている人もいます。
バケツの大きさによって、入る水の量が違うように。
そして、聞き慣れた言葉だと安心して聞くことができますが、
知らない言葉がたくさんあると疲れてしまいますね。
この場合は、事前に「聞かれそうなこと」や
「聞いておきたいこと」を整理しておくといいですね。
間違っても「行かないとダメ」という、
価値観の押し付けはやめましょう。
- 人混みが苦手だから
?感染症が怖いから、という理由とは違い
「人混み自体が苦手」ということもありますね。
特に集合型の健診の場合、
子どもの発達に気になる点があると思っている保護者ほど、
他の子どもと比べられるようで
「行きたくない」という気持ちが出てくるものです。
保護者自身が精神的な疾患やパニック障害などを
抱えている場合もありますので、
思い当たることがある場合は、行政に確認し、
少人数で対応してもらえる方法を探すなり、
保育園での健診の際に保護者に同席してもらう
などの配慮を考えることもできますね。
健診については、以下のように法律に示されています。
母子保健法
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/boshi-hoken15/dl/03.pdf
つまりは、
●子どもの成長を、医学的に把握することができ、病気や障害を早めに発見することができる
●この子自身の成長を見るためにも、集団生活を安心して営むためにも、必要なことである
といったことが、健診の目的とも言えます。
保護者は、同じ園の保育士ではありません。
自分たちの感覚で、価値観を押し付けるのではなく、
行動につながるための“一人一人の状況に合わせた知らせ方”
を心得ていくことが重要です。
それこそが、保護者支援であり、行動に移すための方法です。
保護者が,健診に足が向かない「理由」を考え、
その人に合った「勧め方」を探していきましょう。
2021.10.11 がじゅまる 学習塾