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保護者への健診の勧め方

通称、乳児健診や1歳半健診。
実は、国が定めた法律を基に行われている、
発育を診る上で重要なものですが、意外と…

保護者によっては元気だからいいじゃない!とか
病気の時に病院に行っているのだから、とか
わざわざ行く必要ある?とか
ついつい先送りになっている。
ということはありませんか?

では保育に関わるみなさんは

なぜ、健診に行かないといけないのか。
もしくは、行ったほうがいいのか


はっきりした答えをお持ちですか?

まずは行かない選択をする理由から考えてみましょう。

  • 忙しいから
  • 時間が取れないから
  • 仕事を休むと、収入に響くから
  • いつあるのか、よくわからないから
  • 必要だと思っていないから
  • 行く理由がわからないから
  • 感染症などをもらうことが怖いから
  • 子どもが病弱で、頻繁に病院に通っているから
  • 子どもの体調と、健診のタイミングが合わないから
  • 行くことが面倒だから
  • いろいろ聞かれることが嫌だから
  • 人混みが苦手だから 等々

人それぞれに、持っている理由があります。

健診に行かないことを選んでいる理由によって、
こちらから提案できることや声かけが変わってきます。

そして保護者の持っている理由は、
保育者が一方的に決めつけるのではなく…
色々な可能性を踏まえて、
提案するようにしましょう。

この保護者は“どうしたら足を運べるか”
を、行かない理由をもとに考えてみましょう。

  • 忙しいから
  • 時間が取れないから

▷行ける時間帯、タイミングを探す。
いつも時間を気にしている保護者には、
普段から生活の中での時間の使い方や、
手の抜き方、力の入れどころを伝えていく。

  • 仕事を休むと、収入に響くから

▷経済的に余裕がない家庭の場合、
連れて行きたくても行けない、ということもあります。
例えば、1日休むと4,000円賃金が減り、
2日分の食費が捻出できなくなる。
健診で休みを取るのではなく、
子どもが病気の時に休むようにしたい。
というのは、当たり前のことです。
保育の仕事をしている方は、
収入も休みも安定しているため
ここが抜けがちです。

  • いつあるのか、よくわからないから

▷情報提供をしましょう。
保育園でも、情報収集をしておきます。
実施の前月の月初
(10月20日に健診があるとしたら、9月1〜5日)に知らせる。
その後も、9月後半、10月10日ごろにも声をかけましょう。

  • 必要だと思っていないから
  • 行く理由がわからないから

▷こちらも、情報提供が必要です。
説得ではなく説明、解説を心がけましょう。
怒られるから、行く。ではなく、
納得・理解があってこそです。
そのためには、まずは保育者自身が
しっかりと”必要性“を学んでください。

  • 感染症などをもらうことが怖いから

▷感染症にかかることは”怖い
という気持ちは、誰にでもあることです。
言い訳にしている、などと偏見を持たず、
感染症対策のための正しい知識を伝えましょう。

  • 子どもが病弱で、頻繁に病院に通っているから

▷健診と、体調不良による受診では目的が違います。
車で言えば、車検と事故にあった場合の修理
と言えば伝わるでしょうか?
全体をチェックすることと、部分を修理する。
とも言えます。
修理の時には発見できないことを、
健康な状態でしっかりと確認すること。
とイメージしてみてください。

  • 子どもの体調と、健診のタイミングが合わないから

▷頻繁に病院に通っているから〜
への説明にも近いところがあります。
とは言っても、必要性だけでは人の心は
動きませんし、行動には移りません。
行政の健診とタイミングがどうしても合わない場合は、
保育園で実施する健診の際に、
必要事項とお母さんからの質問事項を整理しておいて聞く
という方法も検討しましょう。

  • 行くことが面倒だから

▷こちらの場合は、保護者が正直に伝えてくれている。
という捉え方もできます。
そこを否定するのではなく、何が面倒なのか?
なんで面倒と感じるのか?を考えてみましょう。
コロナ禍で、子どもとのお出かけ自体が回数が減り、
慣れていない。ということもあるかもしれません。
健診の必要性プラス「面倒さを感じないための工夫
を伝えられるといいですね。

  • いろいろ聞かれることが嫌だから

▷保護者の中には、一度にたくさんの質問を受けたり、
行政職員やお医者さんの話を「難しい」と感じている人もいます。
バケツの大きさによって、入る水の量が違うように。
そして、聞き慣れた言葉だと安心して聞くことができますが、
知らない言葉がたくさんあると疲れてしまいますね。
この場合は、事前に「聞かれそうなこと」や
聞いておきたいこと」を整理しておくといいですね。
間違っても「行かないとダメ」という、
価値観の押し付けはやめましょう。

  • 人混みが苦手だから

▷感染症が怖いから、という理由とは違い
「人混み自体が苦手」ということもありますね。
特に集合型の健診の場合、
子どもの発達に気になる点があると思っている保護者ほど、
他の子どもと比べられるようで
「行きたくない」という気持ちが出てくるものです。
保護者自身が精神的な疾患やパニック障害などを
抱えている場合もありますので、
思い当たることがある場合は、行政に確認し、
少人数で対応してもらえる方法を探すなり、
保育園での健診の際に保護者に同席してもらう
などの配慮を考えることもできますね。


健診については、以下のように法律に示されています。

母子保健法
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/boshi-hoken15/dl/03.pdf
つまりは、

●子どもの成長を、医学的に把握することができ、病気や障害を早めに発見することができる
●この子自身の成長を見るためにも、集団生活を安心して営むためにも、必要なことである


といったことが、健診の目的とも言えます。

保護者は、同じ園の保育士ではありません。

自分たちの感覚で、価値観を押し付けるのではなく、
行動につながるための“一人一人の状況に合わせた知らせ方”
を心得ていくことが重要です。

それこそが、保護者支援であり、行動に移すための方法です。
保護者が,健診に足が向かない「理由」を考え、
その人に合った「勧め方」を探していきましょう。

2021.10.11 がじゅまる 学習塾

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