Skip to content

事故を環境からみてみよう

今回の授業では、勉強会や色々な報道などでも話題に上がる「事故」について、環境の側面から考えていきたいと思います。

環境というと、物的、人的、空間、事象(新型コロナのような社会現象など)が挙げられます。

環境を身近なこととして捉えるために、「大人・園・子ども」の3つに分けてそれぞれで大切なことを学んでいきましょう。


1つ目の『大人』は、保育者や保護者のことを指しています。

事故が起きる状況として考えられるのは、保育園の受け入れを断られることを懸念して大事な情報を十分に保育側に伝えていなかったり、保護者の子育てが初めてだったり、逆に子どもがたくさんいて一人の子どもの状況把握がうまく出来ていないこと等が挙げられます。

2つ目の、園というのは、先生たちのチームワーク、物的、空間、組織、システム、教育のことを指します。

チームワークの良し悪しによって、情報共有の質は変わってくるものだと考えています。

子どもの最善の利益に立って、チームというものをどのようにマネジメトしていくか?を考えたり、悩んだりすることがあれば他者に相談をしてチームとして前に進むことが大切です。

また、保育園の空間として求められているのは、安全性が保たれているかつ、遊びや知能が育つような空間です。両者の両立は難しいですが、この空間作りが保育士の腕の見せ所になってきます。

その空間作りをするにあたって、組織として先生たち一人ひとりが、自分の役割を把握することや、マニュアルがただの形式的なものではなく、皆さんのモノになることができているか?が、大切になってきます。

そして、教育。ここでいう教育とは、高学歴かどうかではなく、必要なことを自分で探し学んで身につけることです。ここでの園の役割は、保育士に向けて学ぶ機会や情報の提供を行うことです。保育士個人の知識が高まると、日常的な話し合い(カンファレンス)の中でも質の高い意見交換に繋げていくことが期待できます。

3つ目は、子どもです。

事故の原因を子どものせいにしているのではなく、1つの視点として外すことのできないものなので紹介いたします。

子どもは、精神面、身体面、知識面の発達に個人差があり、予期せぬことと常に隣合わせです。例えば、お散歩に行った先で、通常に生活をしていた子(出発前には熱もなく、健康状態に問題のなかった子)が熱性けいれんになったことがありました。このように、子ども自身もリスクを持っていると言えます。

このような状況で大切なことは、子どもが先生に「少し疲れた」とか「お腹痛い」などの声をあげて伝えることができるかどうか、つまりは関係性が築けているかどうかです。

また、上記でも述べたように子どもの発達には個人差があります。

その中でも、身体的な発達の遅れというのは、正しく理解している大人が周りにいないと命に直結します。ですから、園に心配になる子どもがいる場合は、がじゅまる学習塾に相談をしてください。保護者への伝え方、情報の集め方、対応の仕方など一緒に考えていきましょう。


自己教育をしながら、昨日よりも今日、今日よりも明日というように積み重ねていくことで、自己を守ることにもつながりますし、保護者への啓発にもなります。そして何よりも子どもの命を守ることにも繋がりますので、一緒に頑張っていきましょう。

今回もご覧いただきありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です