今回は、前回に引き続き「満足感、充実感、達成感」について、さらに詳しく説明をしていきたいと思います。
まず初めに、「満足感、充実感、達成感」を、山登りに例えて考えていきたいと思います。
山に登って、頂上まで辿り着けた!登り切った!という、この気持ちが「達成感」です。
1つの目標を達成したとき、つまり、ゴールの状態が達成感です。
頂上に行くまでの道中でしか見られない景色を見て、嬉しくなったり癒されたり。
登る途中に誰かに手を引っ張って助けてもらって、心が温かくなったり幸せを感じたりする。この気持ちが「充実感」です。
これらを総合的に見たときに、
「登山にも行けたから、今回のGWは満足したな」とか、
「登山の趣味があるから日々の生活に満足できているのだな」
というような感情が、「満足感」です。
これらを保育に置き換えて考えてみます。
0歳児保育で、毎日の生活の中にある一つ一つ(眠る、飲む、オムツを変えてもらう等)を、
信頼する周りの大人に満たしてもらうことで、たくさんの満足感を積み重ねていく。
さらに、少し年齢が上がってくると、周りの大人に満たしてもらうのではなくて、
面白い、楽しい!という自分の気持ちに目を向けることや、自発的に行動をすること。
そして、自分ではできない発見や刺激を、周りの大人や環境から受けることで、
より「充実感」を得て蓄積することができます。
そして、5歳児くらいになると、
「あの子には負けたくない」「あと50回多く縄跳びを飛べるようになりたい」などのように、自分で目標を立てて、さらにそれをゴールすることで、「達成感」を得るようになってきます。
これらは、「保育の連続性」であり、保育の素晴らしいところでもあります。
0歳児で多くの満足感を与えられるような環境を作りながら、年齢が上がっていくにつれて、子どもたちが自分で充実感や達成感を味わうことができるように、応援をできる関わり方を日々大切にしていきたいです。