Wicked Labo. キャリアアップ研修,食育・アレルギー対策 【振り返り4】食育・アレルギー対応 1-2

【振り返り4】食育・アレルギー対応 1-2

食育。言葉だけで捉えると、何か特別なことをしなければいけないような印象を持ちますが、果たしてそうでしょうか??

今回の研修でも、参加者の皆さんからたくさんの気付きとアイディアをいただきました。

1回目?2回目のZoomにかけて実践されたことや気付き、皆さんと共有しておきたいことと合わせて、動画をお届けします!

●コロナ禍の影響なのか、子どもたちの食欲がとても落ちている!(調理員)
体をうまく使えていない、生活の中でのメリハリが少なくなっているということを聞いたので、保育室と連携して、毎日積極的に「砂遊び」「リズム遊び」などを取り入れてみた。また、子どもの咀嚼の状況に合わせて、お肉・魚はS・M・Lのサイズで変えてみて、出すことにした。
すると、みるみるうちに完食できることが増え、今では全員が完食するようになっている。だらだら食べをしていた子が、食事のスピードがアップし、お昼寝の寝つきも早くなった。

お腹が空く、美味しく食べる、楽しく生活する、安心して眠る。
文字にしてみると、この4つは切っても切り離せないことのような気がします。
そして「健康」とは、単に病気をしていないということではなく、健やかに、康(やす)らかに、生活を送ることですね。
そう考えてみると、コロナ禍の中で私たちは、健康と言える生活が送ることができているでしょうか?
目の前にいる子どもたちが置かれている状況を冷静に捉え、何が必要なのか?と考えることが保育者の役割だと考えます。
今回、この報告をしてくださった調理の先生は、ご自身でできることと、保育室の先生に説明してお願いしてみることと、それぞれに取り組んだ結果、子どもたちの生活に大きな変化が見えました。
現実を変えていくのは、いつだって現場にいる一人ひとりの保育者。これからもいろいろな「これでいいの?」と思うことに出会いながら、その都度、最善策を見つけて、保育園での仕事を楽しんでいきましょう。

●1歳早々に、兄弟の食べているスナック菓子の味を覚えてしまい、食べることができる物が少ない子ども(2歳児)がいる。食への関心が低く、野菜をほとんど食べない。このままでいいのか?と悩む。(0歳児担任)
できていないことだけでなく、この子と一緒にできることを探すことにした。
観察をしていると、じゃがいもでも、煮たものはNGだが揚げたものはOKということがわかり、他にも食べることができるものが見つかった。
そこで、普段よく食べている白ごはんとシャケフレークを用意した。シャケフレークをつまんで食べ「これ、大丈夫」という言葉が出てきたので、一緒におにぎりを作ってみた。全部食べて、とてもうれしそうにしていた。保育士・お母さんとも喜びを共有した。まだまだ課題は多いが、本人が「これは嫌だ」という言葉で表現できること、ネギを1つでも食べることができたことなど、日々の変化に喜びを感じている。この子を通して「できた」「できない」ではない、保育の中にある小さな関わりの大切さがわかるようになった。

この子は先生と出会って、苦手なことに向き合ってもらえて、よかったなぁ?と思います。「嫌い」「苦手」と言っても理由は様々で、その理由によって「対応」や「手立て」が変わってきますね。
大人は押し付けているつもりはなくても、子どもにとっては嫌だな?苦しいな?という気持ちを持っていたら、それは「楽しい食事」にはなりません。保育に関わる先生たちは、「自分が子どもだった時」を思い出して。嬉しかったこと・楽しかったこと・本当はこうして欲しかったと思うこと…そこに保育の手掛かりが、たくさん眠っています。

参考動画

2022.08.31 がじゅまる 学習塾

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